春風駘蕩フラフラ日記18

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某月某日

本日は雨天のち曇天なり


国際交流基金の派遣で、マニラとジャカルタにて
「古川タク回顧上映プログラム」と「日本のイン
デペンデント・アニメーションの歴史〜現状報告
プログラム」を
やってきました。




ジャカルタ篇







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第10回ジャカルタ国際映画祭の一プログラムとして
催された古川タク回顧上映、ジャカルタの会場は日本
文化センターで、ジャカルタのアニメーション協会の
メンバーの方々、アニメーション制作同好会の方々、
去年できたばかりの、既にデザインやCGの仕事をして
いるプロにトラディショナルなアニメーションを教え
る学校の先生たち、学生たち、大学の芸術系学部の学生
などが遠路はるばる集まってくれました。

遠路はるばるは、実はこの街の渋滞とスモッグの交通
事情が原因で、南北に走る幹線道路1本めがけて
周辺部の郊外からバイク、バス、タクシー、昔のミゼ
ットみたいな3輪オートバイタクシー、トラックが北
上してくるのだから大変。外回りの仕事の人などは1
日3カ所のアポイントメントがやっとという状態らし
い。

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通訳を買ってでてくれたのは、2006年まで東京に
居た
インドネシア人で今村昌平の映画学校卒のドキュメン
タリー映画作家です。ご自身も作家なので、質疑応答
の際にも適確な翻訳で気持ちを伝えてもらいました。

ジャカルタもデビュー作「牛頭」から最近の「Teddy」
「クリプリ*クリプラ」までたっぷり1作品ずつ解説
しながら上映した後、休憩をはさんで3人の会から始
まって2000年代のオムニバス短編からの抜粋、学
生作品に至る日本のインデペンデント・アニメーショ
ンの話をしました。




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翌日も熱心な関係者が遠路はるばる集まってきてくれ、
懇談会、熱心な質疑応答が続いた。
やはり、この国でもCGが隆盛で、アニメーションの基本を
何も学ばない人がいきなりPCで作るCGの気持ちの悪さを
ベテランアニメーターの方が盛んに訴えておられた。

とても才能があるイラストレーターの若者がいて、彼はこ
れからトラディショナルなアニメーションの技術を学んで
アニメーションを作りたいと意欲を見せた。
ここも、ごく一部の裕福なおぼっちゃま学生や業界のお洒落
なプロたち、アニメーション同好会の中からアニメーション
が盛り上がってきていて、彼ら、新世代が技術を習得して、
きっと2、3年後には面白いアニメーションがでてきそうで
とても楽しみだ。

マニラもジャカルタも一般社会生活の中でのネットのインフ
ラはまだまだだけど、こういうおぼっちゃま私立芸術系大学
ともなると、設備や環境は東京と同じとはいかないまでも、
相当いいとみた。

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13年前に来た時はジョグジャまで足を伸ばして、
影絵ワヤンクリを堪能した。今回は市内にある国
立博物館、ワヤン博物館など案内してもらった。
ここは、独立前のオランダいやもっと前のポルト
ガルの雰囲気が残る界隈。こんな看板に出会ったり、
200年も前の元総督公邸が、シックなカフェ・バ
タビヤとして現存していたりする。

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これがその店内。本物のコロニアルでっせ。


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ジャカルタの独立記念塔(モナス)の前。
案内してくださった国際交流基金の知性派美
人Yさんにせがんで、なんとボクのオバカ写真
シリーズ「あたまから、、」の一枚として、
「あたまから独立記念塔」を撮ってもらった。
ありがとごぜーますだ。

なお、「あたまから、、」シリーズはいずれ
折をみて、このサイトで少しずつ公開予定。
まったくバカバカしいですわな。



ホテルの部屋の窓に広がるジャカルタの街。
ここも目抜き通りは13年前とはがらっと変わった。
お洒落な複合ビルのレストランで飲んでると、
六本木ヒルズのフードコートで飲んでいるのとなんら
変わりない。
ビルのトイレを探して店の外に出て初めて、「あっ、そ
ーか、オレジャカルタにいるんだ。」

ホテルのエントランスには高速道路の料金所のような
ものものしい検問所があって、その先のホテルそのもの
のドアでも空港のセキュリティチェックのようにピーッが
ある。ここで初めて、この国の経験してきた過去の出来事
を否が応でも思い出してしまう。

未だ大変な国でもあることはここもフィリピンも変わら
ない。

日本の格差社会とは桁が違う。