春風駘蕩フラフラ日記30

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某月某日 本日は晴天なり

母校がなくなるというのは、なんでもない
ことのようで、けっこう淋しい。

ボクが卒業した大学は今年から大阪大学に
なってしまったし、小学校はあることはあるが、
場所がまるっきり変わって、想い出とつながらない。
学校だけじゃなく、生まれ育った市の名前も変わって
しまった。

と思ってたら、ボクが通った
中学もなくなった。メモリアルの冊子を作るとい
うので、当時の同級生から表紙を描けとの依頼と、
ボクらが通った木造校舎じゃなくて、今の鉄筋校舎の
キャンパスの写真が送られて来た。

こういうなんのデザインもされていない(失礼!)
普通の冊子の表紙の絵を描くなんてのは妙に緊張
するものだ。先生や当時の悪ガキたちの顔を思い浮か
べながら、鉛筆スケッチ風に描いて送った。

桃青中学の桃青とは当地で生まれた俳聖芭蕉の
若き日の俳号で、ボクはこれにちなんで娘に
桃子という名前を付けたくらい、その言葉の
響きを気に入っていた。


桃青2.jpg